「漬物の神様」で知られる萱津神社(あま市)の「香の物祭(漬物祭り/8月21日)」へ
全国唯一の『漬物の神様』を祀る神社があるのをご存知でしょうか
漬物とえんむすびの神様を崇拝する
「萱津神社(かやつじんじゃ)」
は、知る人ぞ知る古い歴史を持つ神社です
毎年8月21日に開催されている
『香の物祭(漬物祭)』に
念願かなってついに参加してきました~!
↑ 漬物を漬け込む時の様子をあらわした石
漬物の神様と聞いただけでも
漬物や保存食づくりが好きな私としては
とても興味をそそられますが……
農文協さんの「聞き書 愛知の食事」という
地域の郷土食をまとめたシリーズ本で知ってから
ずーーーっと気になっていたお祭りです
「漬物の神様」を祀る神社として知られるようになった由来は?
神前にウリ・ナス・大根などの野菜と一緒に
海からとれた塩も一緒にお供えしており
これらを甕に入れてお供えしたら
美味しい「塩漬け」が出来上がったとのこと
医療のまだ発達していない時代だったため
人々は諸病を免れるためのお守りとして漬物を信仰し
漬物の神様として長きにわたり崇敬されてきたそうです
(参考:萱津神社チラシ)
神前にお供えされた野菜、漬物の振舞いも
↑ 神様の前にお供えされた野菜たち
ナスやカリモリなど漬物用の野菜の上に置かれている
草のようなものは「蓼(たで)」です
野菜を虫から守るためのものだそうです
↑ 昨年8月21日に漬けた漬物の振る舞い(無料)もありました
ごはんの上にナスやかりもりなどの漬物を乗せて、
冷たいお茶をかけていただきます
甘さと塩加減がちょうどよく、暑さで汗をかいた身体に
やさしく染み込みます~^^
(今回のお祭りスケジュールでは、午前中のみのようでした)
↑ 漬物の振る舞いのお隣には
「藪二神物(やぶにこうもの)」と書かれた漬物の販売がありました
昨年漬け込まれた、昔のままの塩漬物なのだとか
食べやすくて美味しかったのでお土産用に購入~^^
「いただきます」とは自然の恵みに感謝すること
名古屋駅から電車と徒歩で1時間弱という
距離にある萱津神社ですが
「ここはどこだろう?」と
一瞬考えてしまうほど
やさしい時間がたゆたゆと流れる、
神聖な体験でした
『いただきます』という、
毎日何気なく使っている言葉は
自然の恵みやいのちをいただくということなんだなぁと
あらためて感じた日でした
↑ 香の物の漬け込みように使われた塩「香の物御塩」
「(食用ではなく)お清め用にお使いください」との文字
大切に使おうと思います^^
昔から続いているモノやコトには、続いている理由がある
今回お祭りに参加してみて感じたのは
どれだけ情報が発達しても
実際に現地に行って自分で感じてみることが大切だなぁということ
そして、
昔から続いているモノやコトには
それが長い間続いているだけの理由がある
ということ
気になったモノやコトは、出来る限り現地へ足を運び
自分で体感することを
これからも大切にしたいなと思います^^
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今回の香の物祭のことは、
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